37歳がスタートだと思った いいとも!最終回タモリ挨拶
昨日平日12:00の定番バラエティ『笑っていいとも!』が終わりました。32年続くご長寿番組。物心ついたときからいいとも!はあり、小学生のことは風邪で学校を休んだ時に見るのが楽しみでした。
大人になって見ることも少なくなったけど、何だか寂しくて夜の特番の最後の最後だけ見ました。ちょうどタモリさんの挨拶。
その言葉に勇気づけられたので全文紹介します。
全文紹介
すいません。立っていただいて申し訳ございません。あの、こんなに集まっていただいてありがとうございます。お忙しい中…。感謝します。
出演者、スタッフのおかげで32年間、無事やることができまして、まだ感慨っていうのが、まだないんですよね。ちょっとホッとしただけで。来週の火曜日くらいから(感慨が)来るんじゃないかと思います。
明日もアルタに行かなきゃなりません。楽屋の整理があります。私物がいっぱい置いてありますんで。みなさんのおかげで本当に、ここまで来ることができました。
まあ、考えてみれば、気持ちの悪い男でしてね。こういう番組で以前の私の姿を見るのが大嫌いなんですよね。何かこう、気持ちが悪い。ぬれたシメジのような感じ。いや~な、ぬめ~っとしたような感じで、本当に嫌でして、私いまだに自分の番組、見ません。
また、それで性格が当時、ひねくれておりましてね。不遜で、生意気で、世の中をなめくさってたんですね。そのくせ何もやったことがないんですけれども、これがどうしたわけか、初代の、亡くなられました横沢(彪)プロデューサーから仰せつかりまして、まあ、大体3カ月か半年くらいで終わるんじゃないかと思っていたところが、この32年になりました。
まあ、生意気なことでやってたんですけども、その長い間に、視聴者の皆様方が、いろんなシチュエーション、いろんな状況、いろんな思いで、ずーっと見てきていただいたのがこっちにも伝わりまして、私も変わりまして、何となく、タレントとして形をなした、ということなんです。
で、視聴者の皆様方から、私にたくさんの価値を付けていただき、またこのみすぼらしい身に、たくさんのきれいな衣装を着せていただきました。そして今日、ここで皆様方に直接、お礼をいう機会がありましたことを、感謝したいと思います。
いいとも!が始まったのはタモリさんが37歳のとき。今の私と変わらないんですね。
私は親や、周囲の大人に比べてなんて子供なんだろう。35過ぎたときから目に見えない不安に襲われることがありました。
こんなんでいいのか。
周囲の助けもあり今年会社を作りました。会社を作ることになってからそれはもうプレッシャーと不安と色んなモノが交じり合って逃げ出したくなることもありました。
「社長」と呼ばれても「全く実感が無いんです。変わらないですから」と謙遜でなく答えてます。
きっと、周囲の方がこれから社長にしてくれるんだろうと思います。決して驕らず、感謝の気持を忘れず、ゆっくりと形にしていきたい。
いつまでも応援したくなる人でいられますように。